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○:その他

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_/_/_/_/_/_/_/  ソフトウェア業界 新航海術  _/_/_/_/_/_/_/_/_/
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第40号  2004/09/13
  ▼  まえがき
  ▼  [金持ちソフト会社] 第2章スタート
  ▼  [金持ちソフト会社] 銀行が作る経営診断報告書
  ▼  [金持ちソフト会社] 経営の基準となる数字
  ▼ 次回以降の予告

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  まえがき
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蒲生嘉達です。お疲れ様です。

本メルマガは2003年12月8日に創刊され、第32号(2004年7月12日号)
までは、慶の社員(正社員・契約社員)及び慶と契約している個人
事業主の方々のみに配信していましたが、第33号からは一般の方々
にも公開しております。
発行者Webサイト: http://www.kei-it.com/sailing/ で、
バックナンバーを見ることができますし、バックナンバーの全文検索も
できます。

読者数が増えれば、ソフトウェア業界の情報発信基地へと発展させていき、
業界に新しい流れを作っていきたいと願っております。



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  [金持ちソフト会社、貧乏ソフト会社] 第2章スタート
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第14号〜第20号、第24号、第25号と9回にわたって「金持ちソフト
会社、貧乏ソフト会社」シリーズを書き、会計の基本から理想の財務
までを解説しました。
まとめて読みたい方は、下記URLを参照してください。
http://www.kei-it.com/sailing/back_kane.html

今週号から「金持ちソフト会社、貧乏ソフト会社」の第2章をスタート
します。
第1章の内容を発展させて、下記のような具体的で切実な現実の問題に
解答を与えていきます。


【問1】
決算書上の利益は限りなく0に近づけて節税すべきか?
それとも、節税はあきらめて利益の半分を国に吸い取られても
決算書上の利益を出すべきか?

【問2】
役員報酬と従業員の賃金との違いは何か?
役員報酬を決めるものは何か?従業員の賃金を決めるものは何か?

【問3】
適正な借入れの水準はどの程度か?

【問4】
会計事務所や経営コンサルタントの財務分析は本当に役に立つのか?
本当に経営の指針となる財務上の数字は何か?

【問5】
過酷な社会保険料をどのように考えるのか?

【問6】
売上2億円の会社を5つ作るべきか、売上10億の会社を1つ作るべきか?


第1章では、ロバート・キヨサキ著「金持ち父さん 貧乏父さん」を
参考にしましたが、第2章では、岡本吏郎著「会社にお金が残らない
本当の理由」「裏帳簿のススメ」(フォレスト出版)を参考にします。



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  [金持ちソフト会社、貧乏ソフト会社] 銀行が作る経営診断報告書
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多くの会計事務所やいくつかの銀行で、経営分析サービスを有料または
無料で行っています。
慶も藤間公認会計士事務所と八千代銀行に無料で経営分析してもらった
ことがあります。
両方とも直近3期分の決算書から立派な経営診断報告書を作成してくれ
ました。

例えば八千代銀行が作ってくれた経営診断報告書では、収益性、生産性、
資金性、安定性、健全性、成長性という6つの分析項目それぞれについて
5つの分析指標があります。
例えば収益性の分析指標は、総資本経常利益率、付加価値率、
売上高営業利益率、売上高経常利益率、売上高支払利息率です。
30個の分析指標と5つの分析指標に点数が付けられ、さらに総合得点が
付けられます。

ちなみに平成16年2月時点で八千代銀行が慶に付けた総合得点は61点
(同業他社の平均は46点)です。


しかし、これらの経営分析に基づいて経営してる中小企業経営者は
果たしてどのくらいいるのでしょうか?
また、そのような中小企業経営者は成功しているのでしょうか?
そもそもこの種の経営分析は本当に役に立つのでしょうか?
一見客観的でもっともらしい数字なので、逆にだまされる可能性は
ないでしょうか?

私は岡本吏郎氏の下記の指摘は正しいと思います。

> こういう会計的手法はツールの一つでしかありません。そして、
> その優先順位も専門家が言うほど高いものではありません。
> (岡本吏郎著「会社にお金が残らない本当の理由」より)

> 売上で3億円以下程度の社長のなかには通帳の残高だけで実績を
> 管理している人もいる。これはこれで正しい。売掛金は請求書の
> 一覧を見ればわかるわけだし、買掛金も同様だ。
> (岡本吏郎著「裏帳簿のススメ」より)



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  [金持ちソフト会社、貧乏ソフト会社] 経営の基準となる数字
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その限界と危険性を承知した上で、我々は会計上の数字と上手に
付き合っていかなければなりません。

経営者が経営の基準として扱わなければならない数字は下記の3つです。
・一人当たり付加価値
・労働分配率
・一人当たり経常利益

これらは冒頭にあげた経営者にとってだけではなく社員にとっても
切実な6つの問題に解答を与えるために必要な数字です。
しかもこれらは会計ソフトが無ければ計算できないような複雑なもの
ではなく、電卓でも十分に計算できる基本的な数字です。



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  次回以降の予告
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次号以降で、「一人当たり付加価値」「労働分配率」「一人当たり経常利益」
を解説し、本号で提起した6つの問題に解答を与えていきます。


次号は、9月20日発行予定です。乞うご期待!!



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