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************************************************************** _/_/_/_/_/_/_/ ソフトウェア業界 新航海術 _/_/_/_/_/_/_/_/_/ ************************************************************** 第44号 2004/10/11 ▼ まえがき ▼ [金持ちソフト会社] 裏帳簿のススメ ▼ [金持ちソフト会社] 第40号「問1」の解答 ▼ [金持ちソフト会社] イチローのコメント ▼ [金持ちソフト会社] 小さなことをまめにやる ▼ 次回以降の予告 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= まえがき *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 蒲生嘉達です。お疲れ様です。 本メルマガは2003年12月8日に創刊され、第32号(2004年7月12日号) までは、慶の社員(正社員・契約社員)及び慶と契約している個人 事業主の方々のみに配信していましたが、第33号からは一般の方々 にも公開しております。 発行者Webサイト: http://www.kei-it.com/sailing/ で、 バックナンバーを見ることができますし、バックナンバーの全文検索も できます。 読者数が増えれば、ソフトウェア業界の情報発信基地へと発展させていき、 業界に新しい流れを作っていきたいと願っております。 本メルマガの内容に興味を持つであろう方をご存知なら、是非 本メルマガの存在を教えてあげてください。 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= [金持ちソフト会社、貧乏ソフト会社] 裏帳簿のススメ *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 下記は第43号からの引用です。 > 第42号で「税金は増やさず、内部留保のみを増やすという方法はある」 > ということを述べました。 > これには、次の二つの方法があります。 > > (1)半分または全額損金になる保険商品を使う。 > (2)形は役員報酬とするが、別口座で管理し、役員個人の金とは峻別し、 > 実際には会社のお金として使う。 (2)の方法は、岡本吏郎氏が「会社にお金が残らない本当の理由」 「裏帳簿のススメ」で提唱している方法です。 一見公私混同しているような、あるいは裏金的な印象を与える手法ですが、 実は役員にとって非常に厳しい方法です。 例えばある会社が役員報酬として1000万円を支払っていたとしましょう。 その場合、500万円は本来内部留保にすべきところを節税のために役員報酬に したのだから、500万円は「役員借入金」などとして会社に戻せという 主張なのです。 したがって、役員報酬1000万円は実質的にはサラリーマンの年収500万円に 相当することになります。 役員がそれに満足できないなら、利益を大幅に増やして、役員報酬と そこに含まれる内部留保を増やせ、それができないなら、事業そのものを 考え直せとという非常に厳しい主張なのです。 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= [金持ちソフト会社、貧乏ソフト会社] 第40号「問1」の解答 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 第40号の【問1】に解答を出す時が来たようです。 > 【問1】 > 決算書上の利益は限りなく0に近づけて節税すべきか? > それとも、節税はあきらめて利益の半分を国に吸い取られても > 決算書上の利益を出すべきか? 【解答】 税金を恐れず利益を増やすべきです。 税金を0にはできませんが、利益の増加ほどには税金を増やさない方法は あります。 「税務署に提出するための決算書」と「本当の利益を表した決算書」の 決算書を二つ作りなさい。 「本当の利益を表した決算書」とは、節税方法に保険を利用した場合は その含み益も含んだ決算書、節税方法に役員名義の別口座を利用した 場合はその口座を含めた決算書です。 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= [金持ちソフト会社、貧乏ソフト会社] イチローのコメント *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= さて、下記は10月1日にイチローがジョージ・シスラーの持つ大リーグ 年間最多安打記録を84年振りに更新したときのコメントです。 > (率直な感想を聞かれ)あ〜、ちょっと言葉が出てこない。 > 少なくとも、僕の野球人生の中で、最高に熱くなりました。 > 最高の瞬間でした。(新記録は)時間がたって、とんでもないことと > 気付くと思う。 > 今感じているのは、小さなことを重ねることが、とんでもないところ > にいく唯一の道だということ。きょうは激アツでしたね。 > ( http://www.yomiuri.co.jp/hochi/major/oct/o20041002_20.htm ) 「小さなことを重ねることが、とんでもないところにいく唯一の道」 ということはプロスポーツだけでなく、普通の仕事でもあてはまる 真理です。 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= [金持ちソフト会社、貧乏ソフト会社] 小さなことをまめにやる *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 財務の話をしている中で突然イチローのコメントを紹介したことには 理由があります。 会社にとって最重要事項は一人あたり付加価値を高めることです。 一人あたり付加価値を高めることは、内部留保の増大と役員報酬、 正社員の給与を増やすことにつながるだけでなく、契約社員の給与や 個人事業主への待遇の向上にも必ずつながります。 そして、一人あたり付加価値を高めるためには、イチローが言う 「小さなことを重ねること」が重要なのです。 財務や会計の知識は問題を整理して、目標を設定することには役に 立ちますが、実際にお金を稼ぐために必要なことは、小さなことを 際限なくまめにやることなのです。 日常の仕事は、多岐にわたる細かい仕事の連続です。 技術者の現実の仕事は、顧客を満足させるための細かい仕様の詰め、 様々な原因によるトラブルへの臨機応変な対応、誤解を招かないような 的確なメールの頻繁なやり取り、メンバーとの意思疎通などといった、 純技術的なことではない細かい作業の連続です。 嫌なことも多いでしょう。 しかし、それを厭わずに地道にまめに行うことが、一人あたり付加価値を 増加させる道なのです。 営業職に対してはもう一つ引用文をプレゼントしましょう。 > トップセールスがトップの成績を維持できるのは、決して画期的な > 活動をしているわけではありません。勝ち組が勝ち続けられるのは、 > 特別に恵まれた条件を備えているからではありません。 > 他の人より、他社より多くのお客様に会っているから、それだけ > 面談量が増え、成約件数が多いのです。 > (商工にっぽん2001.9.1発行増刊) ホストもホステスも一流は例外なくまめで勉強家だと言うではありませんか。 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 次回以降の予告 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 次号は、10月18日発行予定です。乞うご期待!! |