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************************************************************** _/_/_/_/_/_/_/ ソフトウェア業界 新航海術 _/_/_/_/_/_/_/_/_/ ************************************************************** 第165号 2007/2/5 ▼ まえがき ▼ [会社の心臓] (1)ソフト会社の資金計画の3要素 ▼ [会社の心臓] (2)仕掛とは開発途中のこと ▼ [会社の心臓] (3)足りない部分を補う3要素 ▼ あとがき ▼ 次回以降の予告 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= まえがき *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 小冊子「会計は会社の心臓」好評発売中! 特別号(2007/1/23):会計は会社の心臓 [B] http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2007/01/post_822e.html [H] http://www.kei-it.com/sailing/00-070123.html 今後は「会計は会社の心臓」で書き残したこと、会計について新しく 気づいたことを「会社の心臓」シリーズとして書いていきます。 「会社の心臓」シリーズをまとめて読みたい方は、 ブログ( http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/ )の 「カテゴリー 会社の心臓」を参照してください。 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/cat6959849/index.html または、「バックナンバー 会社の心臓」 ( http://www.kei-it.com/sailing/back_heart.html )を参照して ください。 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= [会社の心臓] (1)ソフト会社の資金計画の3要素 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 「会計は会社の心臓」で書き残したことの一つに、「資金計画」が あります。 ソフトウェア開発請負会社の資金計画は単純です。 下記の3要素のみを考えればよいのです。 ・売掛金−買掛金 ・仕掛 ・手持ちの現金 「図:ソフト会社の資金繰りを理解するために」 ( http://www.kei-it.com/sailing/2007/165.htm )を参照してください。 この図は、上記3要素のみに焦点をあてて簡略化した試算表の推移を 表しています。 ソフトウェア請負開発会社の資金計画の最大の要素は、売掛金と 買掛金の差額です。 「売掛金>買掛金」となる理由は、下記のとおりです。 ・社員が上げた売上は売掛金になるが、社員への給与は売掛金に なり得ない。(経理上なり得ないし、実際にすぐに出ていく。) ・顧客からの入金よりも、個人事業主への支払が先になる場合が 多いし、協力会社への支払すら先になる場合がある。 ・売掛金には利益が含まれる。 関連記事:第149号(3)売掛金と買掛金の差額 [B] http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/10/post_393d.html [H] http://www.kei-it.com/sailing/149-061016.html *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= [会社の心臓] (2)仕掛とは開発途中のこと *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 次に、資金計画の2番目の要素である「仕掛」について見てみましょう。 「仕掛」とは、「開発途中」のことです。 人件費はかかっているが、顧客にはまだ請求できないという状態です。 「図:ソフト会社の資金繰りを理解するために」 ( http://www.kei-it.com/sailing/2007/165.htm )の黄色の部分です。 ここでは、10月から12月にかけて受託開発をし、12月末に納品した ということを想定しています。 仕掛の中身は開発に要した人件費ですから、10月の開発開始から 12月の納品直前まで膨らんでいき、その結果として、手持ちの現金が 減っていきます。 納品し、請求書を発行した時点で、仕掛は売掛金に変わります。 しかし、それが手持ちの現金に変わるのは、さらに1ヶ月か2ヶ月 後のことです。 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= [会社の心臓] (3)足りない部分を補う3要素 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 「図:ソフト会社の資金繰りを理解するために」 ( http://www.kei-it.com/sailing/2007/165.htm )のそれぞれの月の 左側の箱が会計用語で言うなら「資産」であり、右側の箱が「負債」と 「資本」です。 右側の箱の足りない部分(グレーに網掛けした部分)を、借入、資本金、 利益で補うことになります。 資本金が大きければ借入が少なくてすむし、資本金が少なければ より多くの借入を必要とします。 また、利益が出ていれば、借入を少し減らすこともできます。 規模の大きな受託案件を取れば、売上が増え、長期的には会社にとって プラスになりますが、短期的には仕掛が増え、必要な資金も増加し、 資金繰りは苦しくなります。 また、毎月請求できる業務請負の稼動人数が増えても、規模の大きな 受託案件ほどではありませんが、必要な資金は増加します。 関連記事: 第154号:運転資金と設備投資 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2006/11/post_dc1d.html http://www.kei-it.com/sailing/154-061120.html 第81号:借入れ依存体質の危険性 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2005/06/post_8fcc.html http://www.kei-it.com/sailing/81-050627.html *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 次回以降の予告 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 新営業マニュアルシリーズの「新しいリレーションシップ販売モデル ( new relationship selling model )」を書こうかなと思っています。 次号は、2月12日発行予定です。 乞うご期待!! *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 本メルマガについて *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 本メルマガは2003年12月8日に創刊されました。 創刊号 http://www.kei-it.com/sailing/01-031208.html で述べたとおり、 本メルマガのコンセプトは「読みものとしても面白い慶の事業計画」であり、 目的は「事業計画の背後にある基本的な考え方を語ること」です。 したがって、第一の読者としては、慶の社員(正社員・契約社員)及び 慶と契約している個人事業主を想定しています。 彼らには慶社内のメーリングリストで配信しています。 また、多くのソフトウェア会社・技術者が直面している問題を扱っているので、 ソフトウェア会社の経営者、管理者、技術者にとっても参考になると思い、 第33号(2004年7月19日号)からは「まぐまぐ!」で一般の方々にも公開する ことにしました。 「まぐまぐ!」での読者数は2007年1月21日現在、574名です。 本メルマガの内容に興味を持つであろう方をご存知なら、是非 本メルマガの存在を教えてあげてください。 (以下をそのまま転送するだけです。) --------------------------------------------------- 【お勧めメルマガ ソフトウェア業界 新航海術】 ⇒ http://www.mag2.com/m/0000136030.htm または http://www.kei-it.com/sailing/ -------------------------------------------------- このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して 発行しています。配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000136030.htm (但し、web@kei-ha.co.jp it@kei-it.com には直接配信しています。) バックナンバーは、発行者サイトまたはブログで、体系として 見てもらいたいので、「まぐまぐ!」でのバックナンバー公開は 最新号のみとなっています。 バックナンバーブログ:http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/ 発行者Webサイト: http://www.kei-it.com/sailing/ (発行者Webサイトではバックナンバーの全文検索も可能です。) ☆筆者の趣味のブログ:身近にいる小動物の図鑑☆ http://kei-it.tea-nifty.com/small/ -------------------------------------------------- 発行: 株式会社 慶 代表取締役 蒲生 嘉達 y_gamou@kei-ha.co.jp Webシステム開発事業部 http://www.kei-ha.co.jp ITサービス事業部 http://www.kei-it.com 人材コンサルティング事業部 http://www.k-bank.jp TEL:03-5951-8490 ☆ コピーや配布をされる時はご一報ください ☆ ☆ このメルマガに対するご感想・ご質問はこちらにお寄せください。 ☆ office@kei-ha.co.jp |
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