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************************************************************** _/_/_/_/_/_/_/ ソフトウェア業界 新航海術 _/_/_/_/_/_/_/_/_/ ************************************************************** 第185号 2007/7/2 ▼ まえがき ▼ [会社の心臓] (1)ゴーン改革 挫折の内幕 ▼ [会社の心臓] (2)会社の付加価値力の主役は、技術、営業、企画 ▼ [会社の心臓] (3)「会計は会社の心臓」の意味 ▼ [会社の心臓] (4)書籍版「会計は会社の心臓」を出版する予定 ▼ 次回以降の予告 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= まえがき *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 蒲生嘉達です。 秩父にあるなじみの民宿から「蛍が出てきた」という連絡が入り、 6月24日に蛍を見に行きました。荒川の上流です。 星のように無数に飛んでいる姿を想像していましたが、実際には一度に 見えるのは数匹でした。 秩父でも蛍が見える場所は少なくなったそうで、大勢の人が車で見に 来ていました。 民宿のおばさんは「昔は寝ている部屋まで入ってきたんだけどね」と 言っていました。 さて、今週号は「会社の心臓シリーズ」です。 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= [会社の心臓] (1)ゴーン改革 挫折の内幕 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 文芸春秋7月号に「ゴーン改革 挫折の内幕」という記事が載って いました。 今の日産は、コミットメント至上主義、行き過ぎたコスト削減、 ルノーへの上納金(研究開発費は抑制しながら、配当は増やし続けている) のため、「技術の日産」ではなくなっているという内容の記事でした。 日産の役員たちに「カーガイ(自動車野郎)」風の野性味がなくなり、 ゴーンの顔色ばかり窺っているような人が増え、とりわけ「財務屋」 が重用されているそうです。 > 販売の現場は、新車を売って売上げを伸ばしたいと考えるが、財務の > 視点ではコストを削り、資産や資金を効率的に運用して収益を確保する > ことを優先しがちだ。 > (文芸春秋7月号に「ゴーン改革 挫折の内幕」より) *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= [会社の心臓] (2)会社の付加価値力の主役は、技術、営業、企画 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 会社の付加価値力の主役は、財務ではありません。 技術、営業、企画です。 第180号で、機能組織に必要な4つの機能を挙げましたが、その中の 現場(ライン部門)と参謀(企画部、研究開発部)が、会社の付加価値力の 主要な部分です。 第180号:機能組織に必要な4つの機能 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2007/05/post_34fd.html 財務は補佐役機能の一部に過ぎません。 また、ハードウェアメーカは莫大な設備投資を必要とするのに対し、 ソフトウェア会社は大きな設備投資を必要としません。 したがって、ハードウェアメーカに比べて、ソフトウェア会社では 財務の重要性は低いのです。 第18号:ソフト会社の真の資産 http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2004/04/post_8d2d.html *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= [会社の心臓] (3)「会計は会社の心臓」の意味 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= それでも、次のような意味で、財務は重要です。 > 「会計」は人間にたとえるなら、「心臓」のようなものです。 > 創造の源泉である脳も、脳の指令を実行する手足も、血液が流れ > ないと死んでしまいます。会計とは、会社の隅々にまで、おカネ > という血液を流す心臓のようなものです。 > (「会計は会社の心臓」より) 会計は会社の心臓: http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/2007/01/post_822e.html 財務は重要ですが、それは主役ではないのです。 財務が主役になると、短期的な収益や論理を好み、管理主義的になって いきます。 そして、財務に弱い技術や営業は、財務屋の主張に逆らえません。 数字は雄弁すぎるからです。 財務屋本人や経営者すら数字に騙されることがあります。 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= [会社の心臓] (4)書籍版「会計は会社の心臓」を出版する予定 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 小冊子「会計は会社の心臓」は、財務に弱い経営者、技術者、営業マン が、財務に踊らされず、財務を使いこなすために書きました。 もう少し加筆して、今年中に普通の本として出版します。 小冊子版が約70ページなのに対し、書籍版は約120ページを予定しています。 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 次回以降の予告 *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 次号は、7月9日発行予定です。 乞うご期待!! *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 本メルマガについて *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 本メルマガは2003年12月8日に創刊されました。 創刊号 http://www.kei-it.com/sailing/01-031208.html で述べたとおり、 本メルマガのコンセプトは「読みものとしても面白い慶の事業計画」であり、 目的は「事業計画の背後にある基本的な考え方を語ること」です。 したがって、第一の読者としては、慶の社員(正社員・契約社員)及び 慶と契約している個人事業主を想定しています。 彼らには慶社内のメーリングリストで配信しています。 また、多くのソフトウェア会社・技術者が直面している問題を扱っているので、 ソフトウェア会社の経営者、管理者、技術者にとっても参考になると思い、 第33号(2004年7月19日号)からは「まぐまぐ!」で一般の方々にも公開する ことにしました。 「まぐまぐ!」での読者数は2007年6月30日現在、598名です。 本メルマガの内容に興味を持つであろう方をご存知なら、是非 本メルマガの存在を教えてあげてください。 (以下をそのまま転送するだけです。) --------------------------------------------------- 【お勧めメルマガ ソフトウェア業界 新航海術】 ⇒ http://www.mag2.com/m/0000136030.htm または http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/ または http://www.kei-it.com/sailing/ -------------------------------------------------- このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して 発行しています。配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000136030.htm (但し、member@baisoku.co.jp knextall@kei-it.com には直接配信 しています。) バックナンバーは、発行者サイトまたはブログで、体系として 見てもらいたいので、「まぐまぐ!」でのバックナンバー公開は 最新号のみとなっています。 バックナンバーブログ:http://kei-it.tea-nifty.com/sailing/ 発行者Webサイト: http://www.kei-it.com/sailing/ (発行者Webサイトではバックナンバーの全文検索も可能です。) ☆筆者の趣味のブログ:身近にいる小動物の図鑑☆ http://kei-it.tea-nifty.com/small/ -------------------------------------------------- 発行: 株式会社 慶 代表取締役 蒲生 嘉達 ☆ コピーや配布をされる時はご一報ください ☆ ☆ このメルマガに対するご感想・ご質問はこちらにお寄せください。 ☆ kn-office@kei-it.com |
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