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第237号 2011/5/17 [新営業マニュアル]
個人技営業の時代は終わった
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ソフトウェア業界 新航海術
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第237号 2011/5/17 『個人技営業の時代は終わった』
▼ (1)個人技営業の時代は終わった ▼
(2)個人技営業の時代が終わった理由1(顧客側の事情) ▼ (3)個人技営業の時代が終わった理由2(受託側の事情) ▼
(4)個人技営業の次に来る営業 ▼ (5)慶の戦略 ▼
あとがき
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まえがき *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
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(1)個人技営業の時代は終わった *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
私は、自社だけでなく他社の状況も聞いた上で、「個人技営業の時代は 終わった」と感じています。
数年前までは仕事を取れていたベテラン営業マンが、2年位前から 苦戦するようになりました。
これは、社内請負開発でも客先常駐でもパッケージ販売でも起きて いることです。
中小ソフト会社の多くのベテラン営業マンの営業手法は、次のようなものです。
・営業マン個人が経験に基づいて築き上げたノウハウによる営業 ・営業マン個人が持つ人脈に依存した営業 ・営業マン個人が持つキャラクター、センス、知恵、機転、さらには、 運に依存した営業
私は、これを「個人技営業」または「人脈営業」と呼んでいます。
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個人技営業で仕事が取れなくなった理由は、顧客側と受託側の両方にあります。
まず。顧客側を見てみましょう。
5年位前までは、顧客の社内IT部門に予算的余裕がありました。 また、上層部や財務部門がIT部門についてはあまり干渉しませんでした。
したがって、IT担当者が自分の裁量で使える予算が潤沢でした。 昔は、年度末になると「予算消化しないと来年度の予算が取れないから、 3月までにあと○○万円使わなければならない」などという言葉も 聞きました。
そのような状況があったので、IT部門の担当者と仲良くなりさえすれば、 仕事をもらうことができました。
しかし、顧客の経営状況が厳しくなり、IT予算が削減されました。 また、それに関連して、上層部や財務部門からの監視が厳しくなりました。
したがって、IT部門の担当者が仲の良い業者に発注しようとしても、 社内でストップがかかるようになりました。
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次に、受託側の事情です。
2008年から2009年にかけて仕事量が急減したとき、各社は社内に 待機要員を抱え込みました。
したがって、仕事を見つけることさえできれば、技術者には困りませんでした。 社内の待機要員で足りなければ、協力会社に発注すればよかったのです。
しかし、仕事量が若干増え、また、待機要員が退職するなどして、 2010年あたりから各社の待機要員が減りました。 その結果、仕事が見つかっても、自社にも協力会社にも技術者が いなくて受注できなくなりました。
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それでは、個人技営業の次に来る営業とはどのような営業でしょうか。 私は次のような営業だと思います。
・個人に依存しない「型」のある営業。 (「型」を大げさに言えば「技法」「体系」「理論」となります。) ・型があるがゆえに、その型をベースに議論したり、型自体を進化 させることができる営業。 (型を進化させる手法がPDCAサイクルであり、PDCAサイクル自体も 型の一つです。)
ここでは「PDCA営業」あるいは「戦略営業」と呼んでおきましょう。
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慶では2011年度は、客先常駐、請負開発、自社製品それぞれについて PDCA営業を行っていきます。
その過程で気づいたことなどは、本メルマガに記していきます。
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