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ソフトウェア業界 新航海術
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第252号
2014/9/15 『農業問題の本質』
▼ まえがき
▼ (1)農業ITのビジネス展開が本格化
▼
(2)「作りすぎ」が日本の農業をダメにする
▼ (3)農業問題の本質
▼ (4)農業ITのベースとなる見識
▼
(5)農家.com農園
▼
あとがき
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まえがき
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こんにちは。蒲生嘉達(がもうよしさと)です。
「経済団体で農業委員会に所属し、農業問題を担当する島。
最先端の農業シンポジウムの開催を聞いて秘書二人と会場を訪れた。」
(2014年9月18日号 週刊モーニング「会長島耕作」より)
今回は島耕作も注目している農業ITについて語ります。
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(1)農業ITのビジネス展開が本格化
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2014年9月4日号の日経コンピュータに「農業ITのビジネス展開が本格化
富士通に続き、日立・トヨタ・クボタも」という記事が掲載されていました。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/ncd/14/379228/082800024/
日本酒の製造元が日本酒の原材料となる山田錦の安定調達に
富士通の農業クラウドを利用しようとしている、等の記事です。
他にも、農業ITを推進しようという記事はネット上で数多くみられます。
例:
農機のロボット化で日本の農業問題を解決したい
http://www.jaxa.jp/article/special/michibiki/noguchi_j.html
日本の農業
復活の鍵はIT活用 高齢化と勘頼みの世界から脱却へ
http://itnp.net/story/755
これらは農業ITによって、農業を大規模化し、生産性を上げるという試みです。
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(2)「作りすぎ」が日本の農業をダメにする
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さて、農業問題について、私が最も的を射ていると思っている本は、
川島博之著「「作りすぎ」が日本の農業をダメにする」です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532354773/keiitteanifty-22
この本を読めば、日本の農業問題は、大規模化し、生産性を上げれば
解決するという単純な問題ではないということが分かります。
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(3)農業問題の本質
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「「作りすぎ」が日本の農業をダメにする」で指摘されている農業問題の
本質は次のようなものです。
(A)広い土地を必要とする作物は敵わない
・生産に広い土地を必要とする作物(穀物や大豆)は、日本でいくら
大規模化しても、耕作面積が桁違いに広い米国や豪州には、価格面で敵わない。
・したがって、米を自由化すれば、米農家は大打撃を受ける。
(B)大規模化=地方人口の減少
・日本の米作を大規模化するということは、米農家が減少することを意味し、
それは地方人口の減少を意味する。
・しかし、地方は人口の減少を望んでいない。
・つまり、「農業大規模化→地方人口の減少」という方向は政治的に
賛同を得られない。
(C)野菜・畜産
・野菜や畜産は米ほどには内外価格差がないので、大規模化と
生産性向上によって、輸出産業に育てることは可能であろう。
(世界的に食料が余っている時代なので、それは容易ではないが・・・。)
・しかし、野菜や畜産の輸出を促進するということは、農産物の自由化を
促進するということである。
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(4)農業ITのベースとなる見識
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日本の農業はこのように本質的な矛盾を抱えています。
「「作りすぎ」が日本の農業をダメにする」の中で川島博之氏は次のように
提案しています。
・米に関する制度は大きく変えない。
・兼業農家の維持、定年帰農の促進によって、地方の人口減少を抑制する。
・TPPでは米を例外とする
・畜産や野菜栽培の生産性を上げて、輸出産業にする。
(世界的に食料が余っている時代なのでブランド化はかかせない。)
私は、このような見識の上に、農業ITを進めるべきだと思います。
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(5)農家.com農園
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農家.com農園は慶が運営している農園です。
農家.com農園 http://www.nou-ka.com/farm0000000002.html
FARVESTA http://www.farvesta.com/
家庭菜園向けの商品を生産し、販売し、好評を博しています。
農業ITとは別方向のニッチな試みをしています。
関連記事:第236号「農業とIT」(2011/3/26)
[Blog版]http://www.gamou.jp/sailing/2011/03/it-74c2.html
[HP版] http://www.kei-it.com/sailing/236-110326.html
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あとがき:農家.comのおすすめ商品
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農家.com
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