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ソフトウェア業界 新航海術
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第254号
2015/6/14 『アグリビジネス(前半)』
▼ まえがき
▼ (1)ソーシャルビジネス・6次化チャレンジセミナー
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(2)客数×客単価=売上
▼ (3)ビジネスの規模感が重要
▼ (4)工業製品と農産物の違い
▼ (5)農家には価格決定権がない
▼
(6)次回の予告
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あとがき
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まえがき
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こんにちは。蒲生嘉達(がもうよしさと)です。
半年ぶりの発行になります。
農家.comブログ(↓)では、毎週情報発信をしておりますので、
そちらも是非ご覧ください。
ブログ:http://www.nou-ka.com/infomes_list_1.html
調理情報:http://www.nou-ka.com/infomes_list_3.html
豆知識:http://www.nou-ka.com/infomes_list_5.html
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(1)ソーシャルビジネス・6次化チャレンジセミナー
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農都共生総合研究所主催の「ソーシャルビジネス・6次化チャレンジセミナー」
(
http://www.notosoken.jp/agribiz-ac-vol-04/
)に参加しました。
4月17日(金)から6月5日(金)まで毎週金曜夜に行われました。
内容の半分は講義形式、半分はワークショップ形式でした。
その中で某農業系ベンチャー(L社)の取締役の講義が1時限ありました。
テーマは次の3つでした。
(a)アグリビジネスとは?
(b)L社が関わったアグリビジネスの例
(c)L社が現在関わっている植物工場
この中で(a)は農家やアグリビジネスを手掛ける企業にとって
理解しておく必要のあることなので、講義内容を(そのままではなく
私なりに脚色して)紹介します。
2回に分けて書きます。
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(2)客単価×客数=売上
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アグリビジネスは、栽培、加工、流通、研究開発、教育・・・等、
広範囲に渡ります。環境、地域、食糧安全保障とも関連します。
しかし、アグリビジネスも「売上を上げて再生産する」という仕組みは
他産業のビジネスと同じです。
では、売上とは何でしょうか?
「客単価×客数=売上」です。
例えば、システム開発会社の売上は「技術者の単価×工数」ですし、
クラウドベンダー売上は「契約料金×契約数」です。
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(3)ビジネスの規模感が重要
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では、客単価や客数をどのように設定すればよいでしょうか?
ビジネスを始めるとき、「何をしたいのか」(ミッション、ビジョン)
の側から発想しがちです。
しかし、「どの程度の規模でビジネスをしたいのか」から考えると、
初期投資、客単価、客数を設定しやすくなり、事業の概要や骨組みが
見やすくなります。
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(4)工業製品と農産物の違い
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工業製品の場合には、製品同士の違いが明白です。
例えば、ガラケーとスマホは外見も機能も明らかに違います。
スマホでもiPhoneとアンドロイド機とは違うし、アンドロイド機の中でも
メーカーや機種によって明確な差があります。
しかし、農産物の場合、製品同士の違いが微妙です。
例えば、有機栽培のニンジンと慣行農法のニンジン、
無農薬栽培のキャベツと慣行農法のキャベツと味や安全度に違いが
あるかと言われると、微妙です。
あるいは北海道産のジャガイモと埼玉県産のジャガイモの味の違いが
分かるでしょうか?
ブランド米(例えば新潟県産コシヒカリ)と量販店のブレンド米とでは、
米単体で食べ比べると違いが分かりますが、外食産業で使われた場合は
分からなくなります。
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(5)農家には価格決定権がない
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工業製品は差別化しやすいので、メーカーが価格決定権を持ちます。
だから、アップルはiPhoneで莫大な利益を得ることができます。
一方、農産物は差別化しにくいので、価格は需要と供給によって決まって
しまいます。農家には価格決定権がないのです。
したがって、農家には昔から「豊作貧乏」という言葉がありました。
つまり、天候が良くて、品質がよい農産物がたくさんできると、
価格も下落するから儲からないのです。
一方、天候が悪くて、少量しかできないと、品質が悪くても高く売れます。
したがって、トップクラスの農業法人でも利益率はけっして高くありません。
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(6)次回の予告
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次回は次のようなことを書こうと思います。
・商品の価値を構成する4つの要素
・アグリビジネスの例
・私が目指す「IT+アグリビジネス」
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