メルマガ ソフトウェア業界 新航海術 バックナンバー




ソフト会社の心臓

全バックナンバー


技術


開発プロセス

製品・サービス


組織


営業


財務


人事・労務


業界

 

第244号  2012/6/2 [業界動向]

もがきながら、楽しみながら、進む

 

**************************************************************
_/_/_/_/_/_/_/  ソフトウェア業界 新航海術  _/_/_/_/_/_/_/_/_/
**************************************************************
第244号  2012/06/02 『もがきながら、楽しみながら、進む』
  ▼ まえがき
  ▼ (1)ここ半年の受託ソフト案件の状況
  ▼ (2)生き残れるSEは1割
  ▼ (3)第241号「縮小均衡」
  ▼ (4)もがきながら、楽しみながら
  ▼ (5)関連記事


*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
  まえがき
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

こんにちは。
(株)慶の蒲生嘉達です。

 農家.comの美味しいさくらんぼはいかがですか?
 ⇒http://www.nou-ka.com/main/search/010001



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (1)ここ半年の受託ソフト案件の状況
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

ここ半年の受託ソフト案件の状況は、中小ソフト会社の実感としては、
次のようなものです。

・スマホ関係の開発は増加。
・公官庁からの発注も増加。(予算確定による季節的なものと復興需要)
 →それに関連してJavaの開発案件も増加。(民間のJava開発は横ばい。)
・一方でオフショアで大幅に縮小している事業もある。
・予算削減の中でやることは増えているので、高稼働のプロジェクトが増加。
・予算削減、スマホ化の中で、中高年技術者の仕事は減り続けている。


全体的には、スマホ、Java案件を中心に仕事量は増えています。

景気回復基調とも関係しているのかもしれません。
(「1─3月設備投資は内外需要増見込み2期連続増、4期ぶり増収・増益」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120601-00000035-reut-bus_all



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (2)生き残れるSEは1割
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

それでは、受託ソフト業界は2007年以前のような活況へと向っていく
のでしょうか?


今月のITproに次のような記事が載っていました。

【記事1】受託ソフト開発会社は、もう終わり!(2012/05/31)
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20120530/399413/?ST=ittrend

【記事2】スルガ銀−IBM裁判から垣間見えた“SI時代の終焉”(2012/05/09)
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20120507/394881/?ST=ittrend


「受託ソフト開発に寿命が来ており、(いずれ)なくなる」、
より具体的には、
「IT産業は『ITユーティリティベンダー』、ITユーティリティに必要な
ハードやソフトを開発する『ITベンダー』、サービスを開発する『IT企業』、
そして開発を請け負う『受託ソフト開発会社』に再編・統合されるだろう」と
いう内容の記事でした。

ここでの「ITユーティリティ」とは、クラウド型開発環境とそれによって
開発されたクラウド型サービスのことです。

そして、「システム開発の国内需要は激減するので、生き残れるSEは
1割だろう」と結論付けています。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (3)第241号「縮小均衡」
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

私も大きな流れとしては上記ITproの記事と同意見です。

そして、本メルマガ第241号(2011年11月19日発行)で現在のソフト業界を
「縮小均衡」と表現しました。

 [新航海術]第241号  縮小均衡
  Blog版:http://www.gamou.jp/sailing/2011/11/post-ea67.html
  HP版:http://www.kei-it.com/sailing/241-111119.html




*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (4)もがきながら、楽しみながら
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

上記「記事2」は次の文章で結ばれています。

> 期待するのは、IT活用のアイデアと技術力のある中小IT企業だ。
> 彼らが、日本企業のIT活用力の向上に貢献するはずである。


ITゼネコンがジリ貧になる中でも、資本的、業務的にその系列に
ガッチリと組み込まれた系列型中小ソフト会社は、今後もITゼネコン
についていくでしょう。
また、ITゼネコンも極力彼らを守ろうとするでしょう。

しかし、独立系中小ソフト会社は「IT活用のアイデアと技術力」で
独自サービスを切り開くしか生き延び、成長することはできません。


慶は、農業と医療で独自サービスを展開すべく、3年半前から取り組んでいます。

 関連記事:
  第233号 医療IT市場
   Blog版: http://www.gamou.jp/sailing/2010/12/it-480b.html
   HP版:http://www.kei-it.com/sailing/233-101231.html

  第236号農業とIT
   Blog版: http://www.gamou.jp/sailing/2011/03/it-74c2.html
   HP版:http://www.kei-it.com/sailing/236-110326.html


しかし、独自サービスというものはそう簡単に軌道に乗るものではありません。

もがきながら、そして、長期戦になることを覚悟して楽しみを見出しながら、
進んでいくしかありません。



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
 (5)関連記事
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

本号の関連記事です

第230号(2010/8/22) ニッチを切り開く
 [Blog版]http://www.gamou.jp/sailing/2010/08/post-75bc.html
 [HP版]  http://www.kei-it.com/sailing/230-100822.html

第229号(2010/7/4) 日本のソフト会社は今後5年で半減する(?)
 [Blog版]http://www.gamou.jp/sailing/2010/07/5-2083.html
 [HP版]  http://www.kei-it.com/sailing/229-100704.html

第228号(2010/5/5) プライベートクラウド vs. パブリッククラウド
 [Blog版]http://www.gamou.jp/sailing/2010/05/vs-1cd4.html
 [HP版]  http://www.kei-it.com/sailing/228-100505.html

第227号(2010/3/19) クラウドが技術者に与える影響
 [Blog版]http://www.gamou.jp/sailing/2010/03/post-7560.html
 [HP版]  http://www.kei-it.com/sailing/227-100319.html



*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
  本メルマガについて
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

本メルマガの精神については、発行者サイト
http://www.kei-it.com/sailing/index.html を参照してください。

本メルマガの歴史については、
http://www.gamou.jp/comment/2010/02/227-3991.html を参照してください。

本メルマガの内容に興味を持つであろう方をご存知なら、是非、
本メルマガの存在を教えてあげてください。

(以下をそのまま転送するだけです。)
---------------------------------------------------
【お勧めメルマガ ソフトウェア業界 新航海術】
http://www.mag2.com/m/0000136030.htm または
 http://www.gampu.jp/sailing/ または
 http://www.kei-it.com/sailing/ 
--------------------------------------------------

このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して
発行しています。配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000136030.htm
(但し、慶社員には社内のメーリングリストで配信しています。)

「まぐまぐ!」での読者数は2012年6月2日現在、644名です。

バックナンバーは、発行者サイトまたはブログで、体系として
見てもらいたいので、「まぐまぐ!」でのバックナンバー公開は
最新号のみとなっています。

発行者サイト: http://www.kei-it.com/sailing/
(バックナンバーの全文検索も可能です。)

ブログ:http://www.gamou.jp/sailing/
(人気記事ランキングが見られます。)




<< [第242号]    [全バックナンバー]     [業界動向]    [第245号] >>
   

メルマガ登録ページ


まぐまぐ!ソフトウェア業界 新航海術 (マガジンID:0000136030)

(c)Copyright Kei Co.,Ltd All Right Reserved